北海道の釣り 2007


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釧路空港 オブジェ 釧路空港 オブジェ 釧路空港 オブジェ

今年の北海道釣行は、昨年までのサケ・アメマス釣りから一転してレインボートラウト狙いになった。

釣行時期が7月ということや、阿寒川という名前に前から惹かれていたことから、ワイルドレインボーに初めて 挑戦することになった。

阿寒川は阿寒湖に水源を発し、左岸側に雄阿寒岳、右岸側に雌阿寒岳を配している。国道240号、通称まりも 街道に沿いに南下し、流程75キロで一気に太平洋に注いでいる。夏でも豊かな水量を誇り、清冽な水の流れは 多くの大型魚を産している。

北海道のレインボーは大正時代に移入されたもので、自然増殖が進み、代を重ねて野生化したものが多くの河川 に生息している。レインボーの存在は在来種との関係で議論があるところだが、野生化したレインボーの強烈な 引きは日本中から多くの釣り人を集めている。

7月26日

羽田発19時15分のエア・ドゥ25便は、予定通り新千歳国際空港に到着した。到着ロビーを出て、中村御夫 妻と8ヶ月ぶりの再会。今回もフィッシングガイドかわせみ の中村御夫妻のお世話になる。

車は国道274号を東に向かう。途中、夕張の道の駅で小休止の後、午後11時頃に国道237号「花人街道」 沿いの占冠の道の駅「自然体験しむかっぷ」に到着した。今夜の宿泊地である。いつものとおり、トレーラーハ ウスに用意してもらったベッドに潜り込む。涼しい北海道の空気に包まれて、たちまち寝入った。

道の駅 自然体験しむかっぷ道の駅みついし 買い換えた車

7月27日

周りの車の音で4時過ぎに目が覚める。国道274号沿いの鹿追町にある道の駅「うりまく」に移動して、そ こで朝食を頂く。この道の駅は鹿追町ライディングパークの中にあり、目の前には「ばんば」のコースがあり、 さらに乗馬コースなどが併設されている。

道の駅 うりまく ばんばコース

朝食は、いつものとおり淳子さん手作りのパンとサラダにコーヒー、デザートはカスピ海ヨーグルトという豪華版だ。 パンは食パンとブドーパンの2種類。この時、食パンにハムやチーズをはさんで食べるのだが、レタスの代わりにシ ソをはさむアイデアが紹介された。これが意外にあっさりしておいしい。

朝食を済ませると、一路、阿寒を目指す。池田町、足寄町を経て、10時頃に阿寒に着く。阿寒川が目の前という所 に車を止め、早速、釣り支度を整える。

釣り開始 駐車地前

4番ロッドに3番のドラグ付きリール、1Xのリーダーに2x、3xと連結する。フライはストーンフライのニンフで、 フックは8番、10番という大型だ。場合によっては、さらに大きいものを使用するらしい。ウエイトはつけず、ニン フを沈めるためにスプリットショットの2B,3Bを流速に応じて、2つ、3つと付ける。

阿寒川 阿寒川で釣る

目の前にも良いポイントがいくつもあるが、とりあえず上流部に歩き出す。流速の異なる二つの流れがぶつかるスラッ クや深場のかけあがり、さらには流心にフライを投げ入れる。底近くを流す釣りなので根掛かりが度々起きてしまう。 上手な人は、そっとラインを上げたれして回避しているが、私にはなかなかできない。フックがかかったり、オモリが かかったりで、ほとんどは回収できずに切らざるを得ない。その度に中村さんのお世話になる。

夫妻で徒渉 川沿いの巨大なフキ

折角ティペットを交換し、オモリを付け直し、新しいフライに交換したものが一発で根掛かりしたときは、本当にがっ かりしてしまう。それも同じ所で。

最初の一尾は、上流に歩いてすぐの所できた。右岸側が深くなっていて、木の枝が川面を覆っている所だった。目印が スーと動いたのであわてて合わせる。途端に強烈な引きが返ってきた。これは大きい。

ポイントを攻める ヒット!

やがて、40センチくらいのレインボーが水面を破ってジャンプした。体側が赤味のあるきれいなレインボーだった。 竿を一杯にためて強烈な引きに耐える。

初めての北海道のレインボーにどうしていいか分からず、4番ロッドでこのまま保つか、ランディングはどうしようか などと迷っているうちに、ポンとフックが宙を舞った。バレた。

フッキングが甘かったのだ。針がおおきいのでフッキングをちゃんとしないと針はささらない。針の乗りが悪いとファ イトの最中に外れてしまうのだ。このことは、それから何回も起きた。私にはアタリと根掛かりの違いがよく分からな いので、目印がスーと動くと聞き合わせをしてしまう。ビシッと合わせられないから魚がバレてしまうのだ。


それでもどうにか1尾、30センチオーバーを釣ることができた。丸々と太り、体高の高いレインボーだった。が、中 村さんが「養殖物」と言うように、尾ビレが擦れてやや丸くなっりかけていた。養殖物でこんなに引くのだから、ワイ ルドレインボーだったら上がらなかったかもしれない。そーっとリリースする。

レインボーの強いひき やっと釣り上げる

駐車地に戻って昼食をとる。午後は下流側を釣り下った。あたりはなかなか出ずに苦労したが、それでも40センチ級 を2尾釣り、駐車地まで戻った。夕食までには時間があったので、目の前の、車を止めた所のすぐ前のポイントを釣る。 幸運にも良型のレインボーがヒットした。

阿寒川 うれしい釣果

阿寒川 阿寒川

釣りの後は温泉。それがかわせみ流だ。釣り支度を解いて温泉に向かう。今回の温泉は阿寒スポーツセンターだ。ここ はアイススケートを中心にしたスポーツ研修所で、屋外スケートリンクの他に、室内プールや筋力強化器具などの設備 がある。素晴らしいことにここの風呂は温泉で、240円を支払えば誰でも入浴できる。

阿寒スポーツセンター

一風呂浴びて外に出ると、涼しい風が温泉で火照った体を包んでくれた。一日遊んで温泉に入り、外では天然のクーラ ーが待っている。至福の時だ。今夜の宿泊地は阿寒湖第一駐車場だ。駐車場の一番奥に車を止め、トレーラーを固定す る。さあ夕食だ。下ごしらえの済んだチャーハンを炒め直し、餃子を焼いてもらった。食後にはコーヒーをいれてもら う。カリントウを食べながら、今日の釣りを反省(私だけ)する。9時過ぎに就寝となった。

7月28日

夜半から降り出した雨は、朝になってもやまなかった。トレーラーの屋根を雨粒がかなり激しくたたく。雨で川は増水 するから、今日の釣りは無理かなと思ってぐずぐずしていると、中村さんは大丈夫だと言う。眠気の多少残る私は、嬉 しい反面、そうかできるんだとのそのそ着替えを始めた。

朝食前の一釣りと、中村さんは支流からの濁りが入る前なら攻められポイントを選んだ。昨夜からの雨にもかかわらず、 阿寒川はあまり増水していなかった。それでも、腿まで水につかりながら川を渡るのは緊張する。中村さんの助けを借 りながら渡りきる。

少し増水した阿寒川 多少濁りが入っている

昨日から気づいていたのだが、ウエダーのどこかに小さな穴があるようで、水が徐々に浸みてくる。中のジャージーが 濡れてくるのが分かる。でも釣りには支障がないので、そのまま釣り続ける。結局、小さなレインボーが1尾だけだっ た。

朝食をゆっくり食べながら雨が小康状態になるのを待つ。10時から再び釣り開始。今回は淳子さんも同行する。川ま で行く途中で、ワラビの群生地を通る。すでにほとんどは伸びきっていたが、いくつか食べられそうなものがあったの で、ワラビ採りをする。何回か食べられるくらい採れた。

雨のまりも街道 時期遅れのワラビ

小雨の中を釣る 雨の阿寒川

ニンフでなかなかアタリが来ないのでフライをエッグフライの取り替える。するとすぐにアタリが来た。今までで一番 強烈な引きだ。ジャンプを繰り返し、やがて私の方に向かって突進してくる。私は慌ててしまい、ラインをたぐるのが 間に合わない。こうなるとフックにテンションがかからず、フライがポンと外れてしまった。またバラシてしまった。

ヒット! ひきに耐える

戦い 戦い

気を取り直して再び釣り開始。どうにか45センチ級を一尾釣り上げた。これも養殖物だったが、引きは強烈でリール を巻くとゴリゴリ音がするし、ティペットが切れるのではと心配していたが、浅瀬の方に誘導してどうにかネットに納 めることができた。養殖物でも何ヶ月、あるいは何年か自然の川で育ったレインボーは、逞しく強靱に育っている。今 回の釣行で大物のワイルドレインボーにはお目にかかれなかったが、仮にかかっていたら取り込めただろうか。ちょっ と自信がない。

そっとポイントへ


昼食をゆっくり食べて、雨の様子を見ていたがなかなか勢いが落ちない。カリントウがなくなってしまった。4時頃に 雨がようやく小降りになってきたので釣りに出る。6時までの2時間で40センチオーバーのレインボーを2尾釣る。 2尾共放流物だったが、1尾はきれいな魚体をしていた。養殖池で一度失った鰭は二度と戻らないが、魚体は阿寒川の 清流に磨かれたのだろう。

フィッシュ・オン 強いひき

きれいな虹鱒

阿寒スポーツセンターで汗を流す。小雨模様の戸外は気温がかなり下がっていて、吐く息が白っぽくなるほどだったが、 温泉で暖まった体には心地よかった。一日中雨に降られた釣りだったが、時折釣れる大物の引きを堪能できた一日だっ た。明日は暑い東京に帰るのか。

7月29日

5時に起床した。朝食をとってから釣りに行く。今までで一番上流のポイントだった。まりも街道の脇に車を止めて歩 き出す。新緑の森の中は、苔むす踏み跡が続いていて、さながら妖精の棲む森を歩いているような気分になる。

妖精の森 上流側 妖精の森 阿寒川との出会い方向

流れの強い川の端に立ち込んでキャストする。バックヤードはなく、上から木立が覆い被さってくる所なので、キャス ティングがすごく難しい。目の前がポイントだというのに、そこになかなか振り込めない。サイドキャストやローリン グキャストで振り込むのだが、私の稚拙な技術では距離が出ない。もう少しでポイントというところまで行くのだが、 あと数メートルが出ない。その上、同じような所ばかり流れるので、同じ所で根掛かりしてしまう。ティペット、オモ リ、フライの消耗が激しい。

阿寒川の激しい流れ 阿寒川

ヒット 取り込みも難しい

さほど強くない引きだったので、そーと寄せてくる。しかし、合わせがいいかげんだったため、途中でバレてしまった。 何がかかったのか分からなかったら、中村さんがアメマスと言っていた。もうアメマスがここまであがってきていたの だ。

さっきまで攻めていた場所でライズがあった。何回もキャストしたのにアタリがなかった所だが、ライズを見て、下流 側から再びキャストする。途端に強烈なアタリが来る。魚はあわてて下流側に逃げようとするが、私は下流側からキャ ストしている。そう、魚は私の方に突進してきたのだ。私もあわててラインをたぐろうとしたが間に合わない。あえな くバラシとなってしまった。いい型だった。逃がした魚は大きい。


右岸側を釣り下がり、次のポイントで良型のレインボーがヒットする。40センチオーバーの魚体のきれいなレインボ ーだ。慎重に岸近くに寄せてくる。放流物だったが、阿寒川の豊富な水生昆虫を食べて丸々太っていた。

ヒット! 阿寒川の激しい流れ

どうにか釣れる 良型のレインボー

3時間の釣りで良型2尾を釣り、今年の北海道釣行は終了となった。初めてのレインボーフィッシングを十分堪能できた 3日間だった。リーダー、ティペット、フライなど、どれも北海道規格で、対象となる魚も大物ぞろい。秋冬のアメマス 釣りとあいまって、北海道の釣りは益々魅力的なものになった。

駐車場に戻り荷物を整理する。トレーラーを駐車場に置いて、まりも街道を釧路に向かう。途中で、最近評判のアイスク リームショップによる。阿寒の山々を見ながら、地元の牛乳で作ったアイスクリームを食べた。とてもおいしかった。

阿寒岳を臨む 評判のアイスクリームショップ

釧路市内でお土産に毛ガニを買う。釧路、白糠地域ではまだカニは獲れていないとのことで、オホーツク産ということだ った。中村夫妻に釧路空港まで送って頂き、15時15分発日本航空1146便で北海道を後にした。楽しい日々は瞬く 間に終わってしまう。灼熱と湿気に満ちた東京ではつまらない仕事が待っていてくれる。

空港のオブジェ シマフクロウ アメマスを掴んでいる

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