2012年秋 コディアック


Kodiak Silver

アラスカのことを友人に話すと、そこは一年中雪と氷に包まれた酷寒の地というイメージを持っている人が意外と多い。もちろんアラスカにも四季があり、春には花が咲き、夏は長袖シャツ一枚で過ごすことができる。秋は短いけれど木々は色づき、人々はラズベリー摘みなどを楽しんでいる。もちろん冬にはマイナス40度、50度という所もあるけれど、ジュノーやシトカなどの南東地区では雪は少ない。多種多様な気候と風土がある。

下はアンカレッジ Anchorage を中心にした地図だが、アンカレッジにはいつもシアトル経由で行っている。シアトルから3時間半でアンカレッジ、そこから南西に1時間10分のフライトでコディアック Kodiak だ。

アンカレッジ周辺の地図

コディアックは自然愛好家にはコディアックブラウンベアで有名だが、水産業ではかつて水産物の日本への大輸出基地として賑わった。今では中国などが主な輸出先で、真冬にはベーリング海でのカニ漁の基地になる。ほとんどの人は、島の北東部に住んでいる。従って道路も北東部にしかない。下は島の地図だ。我々の釣り場も北東部が中心になる。

Kodiak Silver

9月1日(水)雨

今年もアラスカのコディアック島にサーモン釣りに行く。成田発午後4時10分発のデルタ航空156便シアトル行きは、定刻通りに成田空港第1ターミナルから飛び立った。滑り出しが好調だ。

シアトル・タコマ空港には、同日の午前9時過ぎに到着。入国審査と税関申告を済ませてから、アラスカ航空に乗り換える。13時50分、小雨降るテッドスティーブンス空港(アンカレッジ空港)に到着した。

ここからエラ・アビエーションの小型飛行機でコディアック島に向かうのだが、待ち時間が3時間以上もあったので、携帯電話のチャージのためにダウンタウンに行く。AUのグローバルパスポートは2年前までコディアックで使えたのだが、昨年から使えなくなった。GCIネットととのローミング契約を解除したのかもしれないが、おかげで現地での連絡には現地の携帯電話を使わなくてはならない。3年前に購入したACS(Alaska Communication Systems)のプリペイド携帯に料金チャージするためにダウンタウンにあるACSの支店に出かけた。

ホテルの庭の花 小さな花が咲いていた

エラ・アビエーションは満員の乗客を乗せて、定刻に離陸した。18時45分、コディアック島に到着した。レンタカーを借り出して、定宿のロシアン・ヘリテイジ・インに向かう。

チェックインを済ませてから、近くのスーパーに滞在中の食料の買い出しに出かけた。宿の近くにはスーパーや釣り具店、ガソリンスタンドなどがあり、とても便利だ。

午後8時、ガイドの大木さんと近くの中華料理店で会う。一緒に夕食をとりながら水曜日と木曜日の釣りの打ち合わせをした。バスキンリバーやオルズリバーは減水していて状況が悪く、できればアフォグナック島へのフライインや4輪バギーを使ってサファリフィッシングをしてはどうかという魅力的な提案があった。明日からの天気にもよるので、連絡を取り合いながら検討することにした。

宿に戻り、明日の釣り支度を整えて、午後10時に就寝した。

9月2日 日曜日 曇り時々雨

朝4時頃、ドアをノックする音で起こされた。同宿の酔っぱらいが部屋を間違えたのだ。後1時間寝なくては。

6時に宿を出発して、車で15分ほどの所にあるバスキンリバーに行く。夜明けにはまだ間があり、雨も降っていた。それでも6時30分には支度を調えて、川に下り立つ。これからの2時間くらいが釣りのゴールデンアワーだ。しかし、川はかなり減水していて、対岸沿いの深みを狙うしかなさそうだ。

自分で作った朝食 水の少ないバスキンリバー

大木さんから分けてもらった筋子をちぎって、エッグループで釣り針に括り付ける。これを川上45度くらいにキャストする。しかし、川の水は少なく、対岸まで歩いて渡れるくらいだ。少しでも深いところを探してはキャストを繰り返す。昨年の増水していた川を思い出すと、信じられない川の有様だ。

釣り始めて数投したところで何気なく下流の方を見ると、何と川の左岸側、我々のいる側だが、15メートルくらいの下流に熊がいるではないか。川岸に腰を下ろして鮭を食べていた。私と白石さんは慌てて川から上がり、駐車場まで避難する。

未明の最も釣果のあがる時間に、釣りを中断せざるを得ないのは辛かった。別の釣り人がやってきたので、彼の後ろについて恐る恐る川に戻った。幸い、熊はいなかった。

気を取り直して釣りを再開したが、辺りはすっかり明るくなっていて、釣れそうな感じは少しもしなかった。川には沢山のピンクサーモンが泳いでいたが、シルバーサーモンの姿はなかった。1時間ほど粘ってみたが、あきらめて下流の方の様子を見に行くことにした。

少し下ったところに、大きなプールのような所がある。丁度一人の釣り人がシルバーサーモンをかけたところだった。それを見て、我々もここで釣りを再開することにした。

今回活躍したレンタカー 日産のタイタン 一見水があるようだが水深はない

しかし、一向にバイトはなかった。さきほどの釣り人の釣り方を見ていると、彼はフリッピングをしていた。これは一見フライ・フィッシングのように見えるのだが、丈夫な釣り糸に大きなオモリをつけ、大きな釣り針で魚を引っかけるやり方だ。針には申し訳程度の毛糸を付けているが、フライというにはほど遠い代物。魚は食い気があってフライに食いつくのではなく、引っかけられる。これなら魚が食い渋っても釣果(?)をあげることができる。釣りの規則でスナッギング(引っかけ釣り)は禁止されている。フリッピングは、限りなくクロに近いグレーゾーンの釣り方だ。

別の川に転戦することにした。まずはアメリカンリバーに行くことにした。小雨の中を30分ほど走る。川に着いて、橋の上から川の中を覗いてみると、水中には夥しい数のピンクサーモンがいて、巨大なチャムサーモンが数尾混じっていた。しかし、シルバーサーモンの姿はない。オルズリバーに行ってみることにした。

アメリカンリバーも水は少ない 川の中はピンクサーモンが一杯いた

オルズリバーでは、昨年入れ食いのような釣りを楽しむことができた。しかし、この川も水が少なく、川には中州までできていた。岸辺には産卵後だろうか、たくさんのピンクサーモンが屍をさらしている。また、浅瀬には産卵の準備中と思われるピンクサーモンが集まっていて、それを狙うカモメが集まっている。カモメは死んでいる魚には関心がなく、弱った魚を見つけては魚の目を狙ってついばんでいる。

オルズリバー 河口方面を見る 川にかかる橋 この下は深くなっていて魚が溜まっていた

浅瀬にはピンクサーモンの群れ 背びれが見える 弱ったサーモンを狙っているカモメ達

取りあえず様子を見ようと、スピナーをセットしてキャストを開始する。しかし、かかるのはピンクサーモンばかり。スピナーの色を赤、橙、黄色と変えてみるが、効果はなかった。ここもダメのようだ。

タイタンの勇姿 これで5800ccある 釣れてきたのはドリーバーデン

宿に帰る途中、バスキンリバーの河口に寄ってみた。河口では数人の釣り人がいた。そのうち数人のフィリピン人がシルバーサーモンを釣っていたが、いずれもフリッピングで捕まえたものだった。

河口は丁度上げ潮の時 上流側の景色

丁度上げ潮の最中だったので、潮に乗って遡上しているシルバーサーモンがいるかもしれないと、スピナーをセットしてキャストしてみる。暫くキャストを続けていると、突然水面を割ってハゲ頭が現れた。アザラシだ。アザラシもシルバーサーモンを狙ってやってきていたのだった。これが出てきては、どんな魚も逃げてしまう。ここで納竿となった。明日はいよいよ海釣り、好釣果を期待したい。

顔を出したアザラシ 沿岸警備隊の飛行機が着陸しようとしていた。

9月3日 月曜日 曇り時々晴れ

今日は海釣りの日だ。ここ数年、日程の中に一日海釣りをいれるようにしている。釣りそのものも面白いが、アラスカの海をクルーズするのもおおいな楽しみだ。

港まで歩いていくと、チャーター船にはすでに同乗の釣り人がいた。午前8時、コロラドなどアメリカの各地から来た釣り人4人と一緒に、アラスカの海でサーモンやハリバットなどを狙う。

朝の港の景色 ボートの後尾 ダウンリガーを装備している

毎年お世話になっているのは、クリス船長と彼の持ち船「U-RASCAL」だ。釣りに出る前にすることが2つある。一つは釣り餌の調達で、港の中でサビキ仕掛けでニシンを釣る。海中でサビキを振るだけで、30センチ前後のニシンが2,3尾と釣れてくる。みんなで釣り上げるので、たちまち必要な量が確保できた。

ハリバット用の釣り針 タバコと比べてください ニシンが入れ食いの港

2つ目はクーラーボックスに氷を入れることだ。クーラーボックスといっても、6人が釣った魚を入れるのに十分な巨大なもの。水産会社の桟橋に船を横付けして、クレーンを使ってクーラーを持ち上げ、大量の砕氷を充填する。いよいよ準備完了だ。

巨大なクーラー クレーンで釣り上げて、上で氷を入れる。

今日は波風が強いので、船は風裏になる島の北東部に向かった。コディアックは周りを沢山の島に囲まれており、船はその間を縫いながら、航程1時間で釣り場に着いた。

穏やかに海 穏やかなアラスカの海

最初は、サーモン狙いでトローリング。ルアーはスプーンで、スプーンを付けた釣り糸をダウンリガーで沈め、船を流す。バイトがあればダウンリガーが外れ、釣り人は釣り糸を巻き取るだけだ。暫く流していたが、バイトはなかった。船は別のポイントに向かった。

このどこかにサーモンがいるはずだ。 スプーンをセットしてバイトを待つ。

今度は、ハリバット釣りだ。船は錨を降ろしてのかかり釣りだ。丈夫な竿に丈夫なリール、ぶつ切りにしたニシンを巨大な針に付けて海底まで落とす。後はひたすらバイトが来るのを待つ。餌も釣り針も大きいので、早合わせは禁物。魚が十分食いつくまで待たなくてはならない。

船長のポイント選びが当たり、魚が濃くて活性も高いようだ。船中のあちらこちらで、次々にフィッシュオン! 中型のハリバットや良型のマダラが釣れ始めた。私も定数(2尾)のハリバットを、僅かの間に釣り上げた。

ニシンを二つに切って餌にする。 中型のハリバットが釣れた。

今回、自分で作ったジギング用の仕掛けを持参していて、チャンスがあれば試してみたいと思っていた。今がそのチャンスだ。5号のPEラインを200メートル巻いた棚付きリールに40ポンド10メートルのリーダーを付け、その先に仕掛けをセットして海中に投じる。しかし、潮が速すぎた。仕掛けはどんどん流されて、ラインが100メルートルも出てしまった。この辺は水深30〜40メートルだから、こんなに流されてはジギングどころではない。早々にあきらめて、マダラ狙いの餌釣りに変更する。

小型のマダラは釣りの餌になる。 海は完全な凪だ。

マダラはベタ底ではなく、1,2メートル底を切った方がかかりが良い。餌を底に付けてからリールを2.3回巻いて様子を聞く。100号くらいのオモリを使っているので、巻き上げるだけでも大変だ。しかし、放っておけば餌だけ取られてしまうから、餌を着底させてからリールを巻き、竿先の動きに注目する。ここも魚が濃いようで、少しの間に良型のマダラを3尾釣り上げた。

今までの海釣りで一番のベタ凪。 この道具と仕掛けでハリバットを狙う。

アタリが少し遠くなってきたので、船長は別のポイントに移動すると告げた。船は錨を巻き上げ、穏やかな海を南東に向かう。途中で沖合を見ると、コンブが大量に浮いている所があり、そこにラッコの群れがいた。一頭、二頭ではなく二、三十頭のラッコがコンブの海で漂っていた。

コンブの海。 ラッコの群れ。

午後2時頃、場所を移して、再びトローリングでサーモンを狙う。しかし今回もバイトはなかった。帰港の時間が徐々に近づいてきたが、船長は我々に最後の楽しみを提供してくれた。ジギングでロックフィッシュを狙うのだ。

150グラムくらいのジグにアシストフックを付けて、海底から誘い上げる。底から2,3メートルくらいのところで黒ソイが食いついてくる。50センチくらいの黒ソイを3尾釣ることができた。だいたい全員が釣果を上げたところで、本日の釣りは終了となった。クーラーボックスに魚を満タンにして、一路港を目指す。

デジカメではこれが限界。 6人の釣り人の本日の釣果。

港に戻り、魚の処理を業者に頼む人のために水産加工会社の桟橋に船を付ける。私達の釣果は船長が捌き、ビニール袋に入れてくれた。これをボートの係留所で待っていた大木さんに渡した。天気に恵まれ、釣果に恵まれた楽しい一日だった。

9月4日 火曜日 曇り時々雨

朝食を手早く済ませて、6時15分に宿を出発する。今日もバスキン・リバーだ。一昨日、アメリカ人がシルバーサーモンを釣っていた場所に入ることにした。熊がいるかもしれないので、静かに注意深く当たりの様子を見ながら釣りを開始する。

今日の朝食。 夜明け間近のバスキンリバー。

筋子の塊を付けてキャストを繰り返すが、釣れてくるのはピンクサーモンばかり。シルバーサーモンの姿は見られない。この場所の少し下流に”崖下のポイント”があり、そこで釣りたいのだが、人気がある場所なのでいつも釣り人が絶えない。今日も先客が二人いた。

川にはたくさんのピンクサーモン。 上流側にも釣り人が現れる。

8時過ぎまで粘ったが、シルバーのバイトは全くなかった。やがてフィリピン人が数人やってきて、フリッピングで水面をバシャバシャ叩き始めたので、少し上流のウッドデッキまで移動することにした。

相変わらず水の少ないウッドデッキ前。 川沿いにはピンクサーモンの死骸が横たわっている。

ここでフライで釣りを再開する。使用するフライは、昨年の釣りの経験から考案したもので、シェニールとマラブーを組み合わせて作った。しかし、釣れてくるのはやはりピンクサーモンばかり。オルズリバーに行くことにした。

今回使用したサーモンフライの一つ


途中、アメリカンリバーの様子を橋の上から見る。水中を覗き込むと、そこにいるのはピンクサーモンばかりで、夥しい数のピンクサーモンが群れていた。ピンクサーモンは日本ではカラフトマスと呼ばれ、チャムサーモン(白鮭)とともに、最も日本人に食べられている鮭だ。しかし、アラスカでは食べる人はごく僅かだ。

アメリカンリバーの河原への入口。 水が本当に少ない。

川にはたくさんのピンクサーモンがいる。光りの加減で見にくいので、右の写真で補正する。 川の中には鮭がひしめき合う。

オルズリバーに釣り人はいなかった。雨の降りは激しくなり、風も強くなってきた。取りあえず餌釣りをしてみたが、バイトはなかった。数年前に大釣りをした下流側のポイントにも行ってみたが、相変わらずバイトはなく、風雨が益々強くなってきて、ポイントにキャストするのが難しくなってきた。

車で川沿いを走る。 風が強くて釣りが難しい。

フライフィッシングも試みたが、やはり風には勝てなかった。ここでの釣りはあきらめた方がよさそうだ。

雨と風が吹き付ける河原。 かつてはここで良く釣れたが。

目先を変えるべく、バスキンレイクを訪れることにした。バスキンリバーの上流にある湖で、この湖の吐き出し口には簗が設置されていて、遡上してくるシルバーサーモンをカウントしている。その近くの川岸に車を止める。簗の下流側には、体色を婚姻色で真っ赤にしたソックアイサーモン(紅鮭)が群れていた。

湖から少し下ったところに、川が大きく屈曲してワンドのようになっている所がある。魚がちょっと休憩するには最適に見えるところだ。昨年も訪れ、シルバーサーモンを釣っている。今回もスピナーをセットしてキャストしてみた。

川の右奥上流がバスキンレイク。 ここも水が少なく、河原が広がっている。

川の様子は昨年と大きく変わっていて、川岸の浸食も進んでいるようだ。ワンドのあちらこちらを移動しながらキャストするのだが、シルバーサーモンのバイトはまったくなかった。

ここも川にはたくさんのピンクサーモン。 大きなワンド。

本日の最後は、島の北東部にあるホワイトサンドビートチに行くことにした。ビーチでの釣りに備えて、それ用の仕掛けを用意してきていたので、是非試してみたかったのだ。やり方としては海岸からの投げ釣りになるが、ザリガニ仕様のワームでカレイやアイナメを狙うのだ。

ダウンタウンを通り過ぎ、住宅街を抜けて森の中の道を北東に向かった。数年前にここを訪れて、その時に熊に遭遇していたので、多少不安がよぎったが、駐車場に数台の車が止まっているので安心した。

釣りの準備をしていると、地元の釣り人が近づいてきて、すぐ近くのモナシュカリバーにシルバーが遡上してきている、と教えてくれた。シルバーと聞いて節操のない私達は、直ちにモナシュカリバーに向かうことにした。

川の所在を示す看板。引っかけ釣りはダメと書いてある。 川にはピンクサーモンが真っ黒に群れていた。

川にはすでに数人の釣り人がいて、ボッバーフィッシングをしていた。ボッバーとは浮きのことで、筋子を餌にして大きな浮きをつけてする流し釣りである。流れが緩い場所ではとても有効な方法だ。しかし、シルバーのヒットはまだないようだった。

川は丁度上げ潮で、川の中をじっと見ていると、数尾のシルバーサーモンが潮に乗って遡上してきているのが見えた。浮きは用意していなかったので、筋子餌の流し釣りをしてみた。餌を魚の近くまで流してみるのだが、シルバーはまったく見向きもしなかった。周りの釣り人がどんどん引き上げていく中で少し粘ってみたのだが、バイトは一向にないので、ここで納竿することにした。

9月5日 水曜日 晴れ時々曇り

この日はオルズリバーで釣るか、サファリフィッシングでサルタリーリバーで釣るか迷っていた。昨日の川の様子を昨夜大木さんに電話すると、サルタリーリバーの方がいいだろうという大木さんのアドバイスに従い、サルタリーリバーに遠征することになった。5時45分宿を出発する。

大木さんの車の後ろにはトレーラーに乗った四輪バギーがあった。悪路を遠征するための新兵器として、今年購入したそうだ。サファリフィッシングはこの機動力を生かして、普通の車ではアプローチできないような奥地に遠征する釣りだ。私も白石さんも初体験。目的地のサルタリーリバーも初めてなので、自ずと期待が高まる。アメリカンリバー近くの空き地でこのバギーに乗り換えて、一路サルタリーリバーを目指す。

四輪バギー登場! 悪路をひた走る。

道は想像以上の悪路だった。辺りは暗かったのでその様子を写真に撮れなかったので、帰り道の様子を詳しく後述したい。悪路を走ること1時間半。ようやくサルタリーリバーのほとりに着いた。

轍が作った道。凄い悪路にも関わらず、大勢の釣り人がやってきているのだ。 バギーの勇姿。

サルタリーリバーが眼下に見える。ここから崖を下れば河原だ。意外に水量があるので、いい釣りができるかもしれない、と期待が高まる。

サルタリーリバー 川の上流を臨む。

川に降り立つと目の前が大きなプールになっていて、水中に沢山のピンクサーモンと数尾のシルバーサーモンが泳いでいるのが見えた。早速筋子を餌に釣りを開始する。

深場には沢山の魚が集まっている。 ピンクサーモンの群れ。

しかしバイトはなかなか来ない。粘りに粘ってようやく一尾をかける。今回初めてのまともなバイトなので、慎重にリールを巻いて寄せてくる。釣り上げてみると、これが何とソックアイサーモン(紅鮭)だった。普通なら7,8月に釣れる魚だ。何でこの時期にと不思議に思いながらも、ようやく釣れた一尾なので嬉しかった。

ひたすらキャストを続ける。 釣れたソックアイサーモン。

ピンクサーモンの群の中に、キングサーモンが一尾いるのが見えた。婚姻色が出始めた魚体をしていて、流れの中を行ったり来たりしていた。キングサーモンも全くの時季外れ。まさかこれが釣れるとは思っていなかった。しかし、シルバー狙いで餌を流しているうちに、突然重いバイトがあった。シルバーのようにググッと引くのではなく、ジワッーと重くなる。リールを巻いていると、次第に魚が見えてきた。何と先ほどのキングサーモンではないか。本当に久し振りのキングサーモン。バラしてはならじ、と慎重に寄せてくる。

慎重にリールを巻き続ける。 20ポンドくらいのキングサーモンのメスだった。

大木さんによれば、この川を遡上するはずのない”迷いキング”だそうだ。どうやら時季外れの迷い鮭を釣ってしまったようだ。嬉しいけれど不思議な体験をしてしまった。

川の中は相変わらず沢山のピンクサーモン。 鮭たちの体は長旅でボロボロになっている。

私達が釣りを続けているところに、アメリカ人のカップルが現れた。この近くまで熊を追ってきたという。近くに熊! 俄然緊張が走る。二人は写真を撮るために熊の後を追って移動しているそうだが、私達にしてみれば、絶対に会いたくない。

大木さんは釣った魚を早々に捌き、車まで運ぶ。私達も荷物をまとめて、いつでも避難できるようにしながら釣りを続けた。少しして私の上流側にいた大木さんと白石さんが、「熊だ!」と叫んだ。対岸の上流から熊がゆっくりと下ってきたのだ。熊がこちらを見ているのが分かる。直ちに荷物をつかんで崖の上に避難する。こんな時に走ってはいけないというが、無意識に小走りになってしまった。

熊 現る! だんだん近づいてくる。

熊は対岸を悠然と歩いていく。我々は崖の上から彼の行くのを見ていた。多少の高低差と間に川があるが、彼がその気になればここまであっという間に来てしまう。下流の方に去っていくの静かに見送った。

写真だと大きさが判然としないが、日本のツキノワグマの3倍くらい。 下流へと去っていく。

すっかり戦意を喪失した私達は、ここでの釣りを断念した。荷物を積み込んで、元来た道を引き返す。ここからこの道について解説したい。まずはブッシュの中の大きな水たまりの道を走る。水たまりは連続していて、水しぶきでフロントガラスはたちまち泥だらけになる。

水たまりが延々と続く。 泥水で深さは分からないが、進むしかない。

所々に巨大なプールのような水たまりがあり、車の中まで水が押し寄せてくる。我々は釣りのウエダーを履いているので問題ないが、普通の靴ではこの車に乗っていられない。

ひたすらキャストを続ける。 釣れたソックアイサーモン。

砂利道だとホッとする。車もスピードを出せるが、すぐに岩だらけの道になり、大きな岩を避けながら慎重に進まなくてはならない。写真では分かりにくいが、かなりの下りになっている。

砂利道。 岩だらけの下り道。

岩だらけの道を水しぶきをあげながら進む。 巨大なプール。

やがて車は何回も川を横切るようになる。ここら辺はアメリカンリバーの最上流部だ。どこが道かも分からないような河原の中を、車は突き進んでいく。ガイドの大木さんがいなくては、どこをどう走って良いか皆目分からない。

川の中の道を進む。 川の中に車を止めて、ちょっと休憩。

午後2時半、ようやく空き地まで戻ることができた。神経を使う道中だったので大木さんも疲れたことだろう。天気が何とか持ってくれ、楽しい一日になった。もし大雨でも降ってきたら、途中の川は大変だったろう。明日は、いよいよ離島に渡る。

晴れたコディアックの空。 本日のディナー。質素だが栄養のバランスは良い。

9月6日 木曜日 晴れ時々曇り

今日は、水上飛行機で隣のアフォグナック島に渡る。この島にある”名無し川”でシルバーサーモンを狙うのだ。大木さんが7時20分に迎えに来てくれた。本島の向かい側にあるニア・アイランドに行き、そこからアンドリュー・エアウェイズの4人乗り水上飛行機で島に渡るのだ。

豪華な朝食。 アンドリュー・エアウェイズの新しい事務所。

アンドリュー・エアウェイズの事務所は最近できたばかりで、室内は木の臭いも真新しい。ここで島への入島料を支払い、飛行機の送迎時間を打ち合わせる。この島はネイティブのものなので、入島料を払わなくては立ち入ることができない。一人50ドルを支払い、入島許可証をもらう。

飛行機乗り場へ。 荷物を積み込み出発だ。

午前7時50分、パイロットを含めて4人を乗せた小型水上飛行機は、僅かに水面を滑走しただけで飛び立った。窓からはコディアックの街並みが一望できる。

窓の外には街並みが広がる。 今日も天気は良さそうだ。

10分ほどの搭乗でアフォグナック島が見えてきた。この島を訪れるのは4回目だったが、いつも釣果にめぐまれていたので、自ずと期待が高まってくる。右の写真には入り江が二つ見えるが、右が目的の”名無し川”のあるマーカ・ベイだ。

遠くにアフォグナック島が見えてくる。 リトニック川と名無し川のある二つの入り江が見えてきた。

島では森林の伐採が数年前から行われていたが、すでにかなりの伐採が進んでいて、山は禿げ山になっていた。飛行機は着水地点を探して旋回の後、いよいよ着水。マーカ・ベイの入り江は奥まで長いが、飛行機がどこまで行けるかは潮位による。満潮に近いほど奥まで入れて、その分我々の歩く距離は少なくなるので助かる。今は下げ潮は始まったばかりのようで、潮位はまだ高く、かなり奥まで飛行機は行ってくれた。

伐採が進み、禿げ山になっていた。 湾の奥から着水。

飛行機は我々三人を下ろすと、すぐに帰って行った。きっと一日中、コディアック島のリモートエリアや周辺の島々に人や荷物を運んでいるのだろう。飛行機から降りた我々は、歩いて10分ほどで楽々釣り場に着くことができた。これが干潮時なら30分以上は歩かなくてはならない。

飛び立つ飛行機。 写真の奥が釣り場だ。

午前8時30分、釣りを開始した。川は例年並みの水量があり、ポイントには沢山のシルバーサーモンがいるようだ。

川の上流を臨む。 向こう岸寄りの深みに魚は溜まっている。

餌の筋子の塊を針に付けてキャストする。期待通り、すぐにバイトがきた。竿先がククッと引き込まれる。竿をあおって大きく合わせる。たちまち強い手応えが返ってきた。一年振りのシルバーサーモンの引きだ。この引きがたまらなくて、毎年○○万円もかけてコディアックにやってくるのだ。ドラグを調整しながら、リールを巻き続ける。上がってきたのは、良型のシルバーサーモンだった。

ここら辺で一番のポイント。対岸に深みがある。 早速バイトが来た。

魚の活性はかなり高いようで、数もかなりいそうだ。餌を付け替えてキャストすると、ほとんど外れなしでバイトがある。シルバーサーモンは川の中を下流へ上流へと走り回るが、群れの他の魚は特に気にかけていないようで、魚は次々に釣れてくる。

腕には関係なく、餌を送り込めばすぐに答えが返ってくる。 まもなく定数だ。

始めてから2時間ほどで、各自定数の5尾を釣り上げた。タバコを吸う暇もなかったので、ここで小休止。釣った魚は鮮度を保つために、生き締めしてから血抜きをする。これだけ量が多いと、持ち帰るのも大変だ。

至福の一時。 本日三人分の釣果。

まだ飛行機の迎えの時間にはかなり間があったので、キャッチ・アンド・リリースで釣りを再開する。私はフライフィッシングでシルバーサーモンを狙うことにした。昨年以来、一年かけて色々と釣り方やフライにアイデアを凝らしてきた。自製フライが試されるときだ。黄緑色のフライをつけてキャスト。

自製フライにシルバーが食いついた。 良型のシルバーサーモンが釣れた。

私が用意したのはシェニールとマラブーで作ったフライだが、色は黄緑、黄色、橙色、赤色、ピンク色で、これにオモリをつけたものとつけないものを用意した。水深があり流れがあるところでは、ハンマーヘッドのフライを使用した。流れがないところでは、オモリのないフライが有効だった。

私達がこの川を訪れるのは3回目だが、過去2回、他の釣り人と会ったことはない。いつも貸切状態だった。ところが今年は、まるでここで釣り大会が行われるかのように、11時を過ぎる頃、大勢の釣り人がやってきた。6人ずつ2つのグループが、それぞれガイドに率いられて、ラフトに乗って現れた。

一組はこの島にあるラズベリーロッジから来た人々で、もう一組はポートライオンから来ている人々だと大木さんが教えてくれた。一つのグループは餌釣り、もう一組はフライでシルバーサーモンを狙い始めた。餌釣り組はほとんどが初心者のようだったが、魚が濃くて活性も高いので、彼らにも配分が回ってきていた。1尾釣り上げる度に大きな歓声が上がっていた。

釣りは釣れるから楽しい。御機嫌の女性二人。 なかなか釣り上げられず、バラしが連続していた。

自製フライを十分に楽しんだので、次はビーズを試すことにした。以前からビーズでの釣りを勉強してきたが、実釣は北海道のアメマスで実績があるだけだった。ビーズでの釣りの対象は、ドリーバーデン、シルバーサーモン、さらにはスチールヘッドなどが考えられるが、やってみないと分からない。

ティペットの先に釣り針を付け、その上5センチくらいの所にビーズを固定する。魚はビーズをイクラと間違えて釣り針と一緒に吸い込み、違いに気づいて吐き出す。その際、釣り針が魚の口の内側にかかる、という仕組みだ。ビーズは手芸などに使うものだが、これにマニキュアを塗って本物らしく見せている。果たしてこれで釣れるだろうか。

ビーズの仕掛け。 フィッシュ オン

キャストを数回するうちに、シルバーが食いついた。こんな小さなビーズにシルバーが食いつくとは驚きだ。釣り上げてから、しっかり口にかかっているのを確認した。気をよくしてキャストを続けていると、鋭いバイトと同時に一気に走り出した。最初はシルバーかなと思っていたが、引きはかなり強烈だ。セージのFLXの9番ロッドが必死に耐えている。右に左に走り回られたが、何とか岸まで寄せてくる。何とそれはスチールヘッドだった。ビーズでスチールヘッドを釣ってしまった。アメリカの釣り人がビーズでスチールヘッドを狙うというのは知っていたが、自分が実際に釣ることができるとは思わなかった。ビーズの効果に嬉しくなる。

フライ釣ったスチールヘッド。 立派なスチールヘッド。

いつの間にか潮は上げ潮に変わっており、川の水位が少しずつ上昇してきた。それにつれてシルバーサーモンも次々に遡上していて、目の前のポイントにもシルバーの数が増えてきた。

川の中には沢山のシルバー。 ガイドの大木さん。

フライに付け替えて新しいシルバーに向かってキャストする。反応は上々で、黄色のフライに食いついてくる。釣っては逃がし、釣っては逃がしを繰り返す。迎えの飛行機は4時に来ることになっている。着水予定地まで歩く時間と魚を捌く時間を考えると、そろそろ納竿の時間のようだ。

シルバーがヒット。 フライにしっかり食いついていた。

飛行機の着水見込み地点まで移動し、大木さんはここで魚を捌く。沖合にはラフトで上陸した連中が乗ってきた船が泊まっていた。船で入り江までやってきて、ラフトに乗り換えて釣り場に。なかなかやるものだ。

魚を捌く大木さん。 沖合に停泊した釣り船。

大木さんが魚を捌いている間、少し時間があったので潮が満ちつつある河口でフライフィッシングをする。中州でキャストをしていると、潮に乗ってシルバーが数尾やってきたのが見えた。そこ目がけてキャストすると、そのうちの一尾が食いつくのが見えた。すかさず合わせると、強烈な引きが返ってくる。今回のアラスカ釣行最後の一尾なので、楽しみながらも慎重に寄せてくる。遡上したての銀ピカのシルバーサーモンだった。口からフライを外して、優しく海に帰した。

河口を臨む。 すっかり潮が満ちた河口。

午後4時5分、迎えの飛行機がやってきた。潮が満ちているので、私達のすぐ近くまで来てくれた。大量の魚をフロートの中に格納して、飛行機は再び水面を飛び立った。今日は予定していたことがすべて達成できた完璧な一日だった。

迎えに来た水上飛行機。 飛行機に乗り込む。最高の一日だった。

夜は恒例の大木さんとのディナーだ。精算を兼ねて2日間の釣りを話のタネに、一緒に食事をした。私はいつものカツ丼、白石さんは銀ダラ定食だ。ここ「オールド・パワー・ハウス」は地元でも人気のレストランで、日本の釣り番組か何かで紹介されたこともあるようだ。今日もほとんど満席だった。楽しかった2日間の釣りを振り返り、美味しい食事を堪能した。

カツ丼。 銀ダラ定食。

9月7日 金曜日 晴れ時々曇り

例年のコディアックでの最終日は、午後2時か3時くらいまで釣りをして、夕方7時頃の飛行機でアンカレッジに入るのが通例だった。しかし、アンカレッジまでのエラ・アビエーションは小型の飛行機での運行であり、有視界飛行であることなどから、そのスケジュールが時々乱れるのだ。昨年も3時間の遅延の後、出発していた。

宿の前の朝の空。 いつも泊まっているロシアン・ヘリテイジ・イン。

そこで今年は、最終日の釣りはあきらめて、午前便でアンカレッジに移動することにした。11時10分、飛行機は予定どおりコディアック空港を飛び立った。

航空へ行く途中、バスキンリバーに寄る。フィリピン人ハンターがフリッピングでシルバーを狙っていた。 エラ・アビエーション。

機内から窓の外を見ていて驚いた。遠くの雲に、虹に囲まれた私達が乗っている飛行機の機影が写っている。これがブロッケン現象というものだろうか。この現象は、太陽、対象物、雲が一直線に並ぶと、虹に囲まれた対象物の影が雲に映るというものだが、ここで見れるとは思わなかった。

よく見ると写真中央に機影が。 機影は虹に囲まれていた。

また、眼下にはキーナイ川が流れていた。クックインレットに流れ込むこの川は、世界記録のキングサーモンが釣れたことで有名だが、近年その数が激減して、スポーツフィッシングの対象にはならなくなりつつある。残念なことだ。

蛇行するキーナイ川。 川沿いにソルドットナやキーナイなどの町が見える。

12時15分、飛行機は予定どおりアンカレッジ空港に到着した。シャトルバスでホテルに向かう。荷物を下ろして、ホテル隣のマクドナルドで昼食を済ませる。食後、高田さんに電話を入れる。高田さんは外務省のアンカレッジ駐在員で、今日は休暇を取って我々に付き合ってくれる。ホテルの前で落ち合い、一年ぶり再会を喜ぶ。これから、彼女の車で市内観光に出かける。

私はシップ・クリークとキャンベル・クリークに連れて行って欲しいと、高田さんにお願いした。この二つの川は、アンカレッジのダウンタウンを流れながら、手軽にサーモンが釣れる川で、特にキャンベル・クリークは一度見ておきたかった。

キャンベル・クリークは住宅街や公園の中を走っており、釣りができる場所は規則で限られているが、こんな間近でサーモンが釣れる。水もきれいで水量もなかなかだ。

キャンベルクリーク。 キャンベルクリーク下流側。

アンカレッジ周辺は2日前に大暴風雨に襲われ、かなりの家屋が壊れ、2万世帯以上が停電した。停電はすでに復旧していたが、倒木はキャンベル・クリークの周辺にも見られた。この後、どこに行こうかと高田さんと相談して、アリエスカに行くことにした。

高田さんが、この道沿いにベルーガが見られる場所があると教えてくれた。ダウンタウンを過ぎて少し行ったところで、大勢の人が路肩に車を止めて海を見ていた。高田さんが、彼らはベルーガを見ているのだと教えてくれた。それではと我々も車を止めて行ってみることにした。

ベルーガ・ポイントと呼ばれるターナゲイン・アームの一角。 ベルーガの背中が見えた!

ここはベルーガ・ポイントと呼ばれる場所で、自然のベルーガを見るチャンスが大きいのだそうだ。アラスカ鉄道を歩いて渡り、海岸に近づいていくと、幸運にも沖合には数頭のベルーガが泳いでいた。白い背中がはっきり見える。かなり大きい。白石さんも私も自然のベルーガを見るのは初めてなので、少し興奮しながらその白い背中を目で追い続けた。

白い背中がはっきり見える。 セワードに伸びるアラスカ鉄道。向こうにキーナイ半島の山々が見える。

アリエスカは1959年に現地の不動産会社が開発し、1980年に日本の西武が買収したスキー場で、ダウンタウンから夏なら45分、冬でも1時間で行くことができる。ホテルとスキー場が一体になったリゾート地で、冬には日本からもスキーツアーが開催される。2006年に西武はアメリカの会社に売却した。

もちろんまだ雪はないが、高級ホテルでリラックスを求める人々がやってきている。私達は駐車場に車を止めて、ホテルでコーヒーを飲むことにした。

スキー場が見えてきた。 ホテルに向かう。

遠くの山々には、最近降った雪が積もっており、白く輝いていた。もうすぐ本格的な冬がやってくるのだろう。ホテルの喫茶室で美味しいコーヒーとシナモンロールを食べてから、ダウンタウンに戻ることにした。

遠くの山々には新雪が積もっていた。 ホテル アリエスカ

夕食をシップ・クリークの架かる橋の上のレストランでとることにした。川に橋を架けて、その上にレストランができている。日本では中々見られない姿だ。シーフードを中心にした料理を楽しむことができる。

レストランの正面。 橋の上のレストランの全景。

高田さんと私はミックスグリル、白石さんはマダラのフライを注文した。料理を注文するとサラダバーがついてくるので、野菜をたっぷりとズワイガニを食べ、その後で注文したプレートを食べる。優雅な一日の最後を、美味しい夕食で飾ることができた。今年のアラスカも充実した日々だった。海の向こうには、猛暑の日本が待っている。

ミックスグリル コッドフライ

<編集後記>
今回、コディアックの最終日に釣りをせず、早めの飛行機でアンカレッジに移動する日程を組んだ。夜の飛行機が、天候などの影響で遅延したりキャンセルになると帰国が大変になるからだ。アンカレッジまで移動していれば、ほぼ確実に帰国ができる。サラリーマンアングラーには一日帰国を延長することはとても難しい。

幸い、アンカレッジでおつきあいして頂ける人がいるので、旅行がより充実した。市内観光や近くの名所旧跡を堪能し、日程もゆったりしていたから余裕を持った行動ができる。場合によっては、シアトルまで移動しておくのもいいかもしれない。

今年の釣行前に、釣りの方法やフライなど色々準備してきたが、それらを試す機会があったことも嬉しかった。来年はどんな釣りにしていくか、これから1年かけて考えていきたい。

スチールヘッド 今回活躍したサーモンフライ


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