2002年初夏


1 パルマー 〜リトル・ススィトナ・リバーへ〜

翌年、平成14年6月、私たちはアンカレジから車で約1時間北に行ったパルマーのリトル・ススィトナ川でキングを狙った。リトルと名前がつくように、この川の西には厖大な支流群と長い延長のススィトナ川がある。二つの川は、河口に広大な扇状地を持ち、クックインレットに流れ込んでいる。

Palmer

これらの川へのアプローチは極めて限られていて、車でのアプローチはリトル・ススィトナリバーに1,2箇所あるだけで、それも未舗装の砂利道を30分以上走らなければならない。だから、これらの川を狙うには船が一番だが、流程が長いので大変だ。それもあってか、この川は6月でもモーター付きのボートで釣りが出来る(キーナイ川では7月までモーター付きのボートは使用禁止)。ボートランディングには早朝からたくさんの車が集まってくる。

Little.Su boatlanding

我々は幸運に恵まれている。3日間で1尾だったが、ここでも全員キングの顔を見ることができた。アラスカは確かに魚影が濃いが、キングサーモンクラスになると、ガイド付きの船に乗っても4日間ないし5日間で1尾というのが統計らしい。

Fish on!

2 デナリ観光

釣りが午前中で終わるので、午後は自由時間となった。パルマーから車で約3時間のところにデナリ国立公園の中心的な町であるタルキートナという町があり、そこはマッキンリー登山の基地となっいる。もちろん我々に登ることはできないが、遊覧飛行ができるので、でかけることにした。

一度目は悪天候で飛行機が出ず、翌日二度目の挑戦で飛行機に乗ることが出来た。しかし、天候があまり良くないのでマッキンリー頂上遊覧コースはだめで、氷河遊覧コースということになった。

bushplane

飛行機は短い滑走路を一気に飛び上がり、タルキートナ町が後方にかすんでいった。雪をかぶった山々の風景を見ていても山の規模が大きいので、飛行機が少しも進んでいないような錯覚に陥る。氷河は冷気をたっぷり含んだガスに覆われていたが、ときおり眼下に広がる青白い氷河を見れただけでも、十分雰囲気を楽しむことが出来た。

アラスカの釣りの醍醐味は、サーモンの引き味とともに、この雄大な大自然の一端に触れられることだ。開発の行き届いた日本に住んでいると、擬似的あるいは二次的な自然でも満足してしまうが、まだここにはある。いずれはここも何らかの開発が起きないという保証はないが。

タルキートナの博物館には、マッキンリーで遭難した植村直己のコーナーがあった。あの氷河を歩いて登っていったのだろうか。

glacier.in.talkeetna

釣行記録一覧に戻る