沖縄・座間味、ダイビングの旅



2014年10月24日〜10月28日 4泊5日

沖縄の座間味島は、20年以上前に家族で一度訪問したことがあります。当時は那覇から外地島に小型飛行機で渡り、そこから村営の小型船で座間味島に渡りました。小型船のために、少し波が高くなったりして海が荒れるとすぐに欠航になりました。それでも青く澄んだ海が忘れられず、今回、家内と娘の三人でダイビングに行くことにしました。現在は双胴船の高速艇が就航していて、那覇の泊港から1時間ほどで行くことができます。


10月24日 金曜日

我が家を午前6時に出て、羽田空港に向かいました。浜松町からモノレールに乗り換えて、午前7時41分に羽田空港第一ターミナルに到着しました。スカイマーク513便は予定通りに午前8時40分に離陸し、午前11時30分に那覇空港に到着です。娘の愛子はピーチエアで関空から那覇に先着していて、到着ロビーで合流しました。家内と娘は重いダイビング器材は宅急便で既に宿に送ってあるので、二人とも身軽です。空港内のレストランで沖縄料理の昼食を済ませてから、高速船の出る泊港に向かいました。


泊港には色々な離島に向かう船が発着しています。「とまりん」と名付けられた港事務所はホテルも併設していて、ここで離島に向かう船の乗船券を購入します。私達はすでに予約していたので、船の発着所で乗船券を受け取るだけです。船は3時に出航しますが、発着所が開くのは乗船1時間前からなので、それまで待つことにしました。そこへ座間味村の中学生の卒業旅行ご一行が到着しました。大阪旅行を終えて、島に帰るところでした。

船は予定通り、午後3時に出航しました。この船は双胴船なので、高速運行でも安定して走ることができます。湾内の沿岸は工業地域になっているようで、たくさんの工場やクレーンを窓越しに見ることができます。アジアのハブとして躍進している沖縄の姿を垣間見ることができます。

船が動き出す前までは賑やかだった船内も、船が湾を出る頃にはすっかり静かになってしまいました。中学生達は長旅の疲れが出てきたのでしょうか、皆寝入っていました。


那覇からの船は、途中で阿嘉島に寄ります。ここで何人かの中学生が下り、新たな乗船客が乗り込んできました。この船は阿嘉島の次に座間味島に寄港し、そこから那覇の泊港に戻ります。那覇から乗れば、行きは阿嘉島経由で帰りは直行便ということになります。

船は座間味島に予定通りの4時10分に到着しました。ほとんどの乗客はここで下船しました。港には卒業旅行の我が子を迎えに来た親御さんや、宿の送迎の人がたくさんいました。また、この船に乗り込んで那覇に行く人が大勢で列を作っていました。私達が泊まるケラマビーチホテルの人が、私達の名前を書いた紙を掲げて待っていてくれました。迎えの車に乗り込み、港を後にします。宿までは10分ほどの道のりです。

ケラマビーチホテルは座間味で一番のホテルで、1階から3階まで客室になっています。港から少し離れていて周りに店などがないのは不便ですが、その分静かで落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。私達の部屋は海に面したベッドが3つの三人部屋で、海側にはバルコニーがありました。夕食までには少し時間があったので、目の前のビーチを散歩することにしました。

宿の目の前の海は「阿護の浦」と呼ばれる湾で、沖合に消波堤防があるのでとても穏やかです。宿から30秒で海に入れ、付近には目立った宿泊施設もないので、まるでプライペートビーチのようです。水を見ると石を投げたくなるのは人間の本能なので、ここで水切りに挑戦しました。しかし、普段していないことを急にすると反動が来ます。翌日は右腕が痛くて参りました。


夕食は6時30分から1階のレストランで頂きました。家内と娘は当然の生ビール、私はノンアルコールビールで乾杯です。昔に較べて宿泊施設も増えて充実している上に交通のアクセスも格段に良くなった座間味、隔世の感があります。沖縄は本当に近くなりました。


サラダから始まった夕食は、ホテルの社長が取ってきたサザエを頂いて一気に盛り上がりました。取り立てのサザエを刺身で頂きました。新鮮そのもののサザエは、座間味の豊かな自然が凝縮されているようでした。明日からのダイビングが楽しみです。


10月25日 土曜日

8時30分にダイビングショップ「カイト・マリン・スポーツ」の人がホテルに迎えに来てくれました。器材を車に積み込んで出発です。今日はボートダイビングで3本潜ります。ボートは港の東に係留されていました。早速ボートに乗り込んで、器材のセットです。5ミリのウエットスーツなので、オモリは取りあえず6キロにしました。12リットルの鉄のタンクと6キロのオモリは、とても重いものでした。

最初のポイントは港から15分ほどにある「高内瀬(タカチンシ)」です。沖合にある小島の隣に小さく突き出た岩があり、この周りが良いダイビングポイントになっています。


12リットルの鉄のタンクと6キロのオモリはさすがに重く、BC(ベスト)にかなりのエアを入れないと底まで沈んでしまいます。潜る前から船の周りにはキビナゴの群れが飛び跳ねていましたが、潜ると海の中はキビナゴなどの小魚の群れで一杯でした。キラキラと魚逮捕光らせながら何百尾もの魚が群舞しています。こんな光景は初めてでした。今までロタの海を中心に潜ってきましたが、水がきれいな分、魚種は少なくて数も貧弱です。でも座間味の海は写真でも分かるように透明度もかなりのものがありますが、魚種、魚影も実に豊富です。1本目から素晴らしい光景と出会うことができました。



魚の種類が豊富な上に、ロタで見ていたものと同じ種類の魚は大きさが一回り大きく感じました。きっと餌が豊富なのでしょう。サンゴの種類や数も豊富で、これらが魚達に豊かな食糧を提供しているのでしょう。



港に戻り、次のダイビングまで暫しの休憩です。この間にボンベを新しいものと交換します。30分ほど休憩してから二本目のポイントに向かいました。港は島の北側にありますが、このポイントは島の南側にあります。島の周りを時計回りに回って行きましたが、それでも20分足らずで、「ウチャカシ」のポイントに到着しました。器材を点検してマスクの曇り止めをしたら先行です。バックドロップで海に入ったら、船の下に集合です。



さすがに水温はグアム、サイパンなどと較べて少し下がります。5ミリのウエットスーツにフードベストを着ている人もいます。そのため11月に入るとダイバーの数は減るようですが、かえって静かな海が楽しめるかもしれません。ソラスズメダイ、メガネゴンベイ、カスミチョウチョウオ、クマノミなどの熱帯の魚達が迎えてくれます。



2本続けて潜ると血液中の窒素濃度が上昇します。ダイビングでは多くの場合、ここで大休止をして窒素濃度を下げることになります。昼食を取りながらの休憩です。港の近くには数軒の食堂がありますが、濡れたダイビングスーツのままで入れる店がは3軒あります。このうちのもずくそばの店に行くことにしました。

3人とももずくそばですが、家内と娘は温かいそばを私は冷たいそばを注文しました。もずくを練り込んだそばは歯ごたえがあって香りも高く、瞬く間に食べてしまいました。

本日最後のポイントは、「ガヒマエ」と呼ばれるポイントです。ここは港からは近く、10分もかからずに着くことができました。どのダイビングショップもここが上がりのポイントらしく、数隻の船が集まっていました。



7月以来のダイビングなので、水に慣れるまでに時間がかかります。3本目でようやく慣れてきたようで、オモリも4キロまで減らしました。相変わらず海の中には沢山の魚達がいますが、なぜか魚の動きが違うように感じるのです。座間味の魚達は何故か人への警戒心があまりないのです。むしろ人懐こいと言えるかもしれません。不思議です。



羽田から那覇まで2時間40分。那覇の泊港から約1時間。朝出れば明るいうちに島に到着できる、こんなに近いところでこれだけのダイビングができる場所があるのです。今日一日だけで、座間味にすっかり魅了されてしまいました。


港まで戻り、車に器材を積み込んでホテルに戻りました。ホテルの裏の洗い場で器材などを洗ってから、すぐそばにあるシャワー室でシャワーを浴びました。夕飯は6時30分から。今日は和食の夕食です。このホテルでは日替わりで洋食と和食になります。一日遊んだ後は美味しい夕食を頂く。生きる喜びを感じるひとときでした。

10月26日 日曜日

今日は、家内と娘はダイビング、私は釣りをします。釣りはすぐ近くの小さな港から船が出て、餌釣りで根魚を狙います。

9時に港を出た船には、小さな男の子のいる家族連れと私の4人が乗り込んでいます。家族連れは海釣りが初めてのようで、皆さん期待と興奮に包まれていました。港から10分ほどでポイントに到着です。船長はシーアンカーを打って、船が早く流されないようにしました。餌はサンマの切れ身です。針が2本の仕掛けで、それぞれに切れ身を刺して海に投じます。推進は20〜30メートルくらいでしょうか。

ごつい仕掛けでしたが魚の食いは良くて、2時間ほどの間にオジサン、シロダイ、ハマフエフキ、ウマヅラカワハギなどの魚が釣れました。船長のアドバイスが良かったので、全員が数尾の魚を釣ることができました。これらの魚はホテルで調理して貰い、夕飯の食卓を賑わすことになりました。天気が良くて風もなかったので釣りはとても楽でしたが、船の上は水の照り返しと降り注ぐ太陽の光でかなりの暑さになりました。港からホテルに戻り、すぐにシャワーを浴びました。

家内と娘の1本目は「宇論の崎(ウルノサチ)」でした。ここも魚の豊富なポイントで、モンガラカワハギやトラギス、クマノミなどが迎えてくれました。



ダイビングの楽しみは大きく分けて2つあると思います。一つは魚や貝、サンゴなどの海の生物を鑑賞することです。マグロやサメのような大型の魚からサンゴカクレエビなどのように微細な生き物まで、海底に椅子を置いて一日見ていたくなります。もう一つは海底の地形を楽しむことです。ドロップオフのように浅場から深場へ一気に切れ落ちていくような場所を漂うのです。まるで空を飛んでいるように感じることができます。




座間味の海はお魚派にピッタリの海だと思っていましたが、極めつけはカメでした。サンゴの中に体を埋めて眠っているのです。今までのダイビングで見たカメは、ダイバーの姿を見つけると逃げるのが普通でした。しかし、ここのカメはダイバー達に囲まれても、平然と寝ているではありませんか。



カメの眠りを妨げないように、そっと立ち去りました。相変わらず行く手には色々な魚達が待っていました。右下段の魚はハマフエフキですが、こんなに間近で撮影したのは初めてです。



トラギスなどのキスの仲間も沢山いました。良型のキス達で、彼らも人への警戒心はあまりありませんでした。水中写真を撮り始めて、こんなに簡単に撮れたのは初めてのことでした。



港に戻って小休止してから、次のダイビングに向かいます。2本目は「新田洞窟(ニタドウクツ)」です。さきほど座間味はお魚派にピッタリと言いましたが、それを訂正しなくてはなりません。写真でもお分かりのように、素晴らしい景観が海底に広がっていました。


空から差し込む光が海底まで届き、まるで光のカーテンのようになっています。そこを抜けると大きな洞窟が続いていて、光りを頼りに潜行していきます。ダイバーでなければ絶対に味わうことのできない風景です。


横の洞窟から縦の洞窟へ。洞窟の中では光が天井から差し込み、ダイバーはスポットライトを浴びたようです。地形派でなくとも、この場所には大いに満足することでしょう。


洞窟はさらに奥まで続いていました。本当に探検気分です。でもインストラクターの案内がなければ、どちらに行ったらいいか途方に暮れてしまいます。インストラクターのフィンをしっかり確認しながら進んでいきました。


昼食を取りながらの大休止の後、この日の最後のポイント「黒岩(ウガン)」に向かいました。このポイントは島の北東側にあります。このポイントも感動のポイントでした。ここでイソマグロとカツオの群れに出会ったのです。カツオは速くて写真は撮れませんし、イソマグロは遠すぎてボケてしまいました。これらの中層以上を泳ぐ回遊魚は、本当にタイミングが良くないと会うことができません。嬉しい遭遇でした。


10月27日 月曜日

今日は那覇まで戻る日ですが、船の出発は午後4時20分発なので午前中はダイビングをしました。飛行機に乗る場合は午前中でも潜れないので、この点船はいいですね。1本目は阿嘉島の「北浜(ニシハマ)」でした。


ここは比較的浅いポイントなので、光が海底まで良く届いていました。大物には出会えませんでしたが、小魚の群れに遭遇したり、岩陰に隠れている魚を見たりとまったり潜ることができます。


座間味のダイビングの良さをいくつも発見しましたが、ポイントまで近いということは特筆すべきです。このポイントも港から約10分ほどで着くことができます。水の透明度、魚種の豊富なこと、多様な地形があることなど、本当にまた来たくなる場所だと思いました。



港まで戻り小休止です。1本目から男性3人のグループとご一緒しましたが、このグループはこの日に3本潜って那覇に帰るそうです。帰る船は同じですから、ほとんど濡れた器材と体で船に乗り込むことになります。よほどダイビングが好きなんだなぁ、と感心してしまいました。今回最後のダイビングは、「ブツブツサンゴ」と呼ばれるポイントでした。


表面が突起だらけのサンゴが多いことから「ブツブツサンゴ」と名付けられたのでしょうが、ここも多様なサンゴや魚が群れていました。今回最後のダイビングなので、ゆっくりまったりと見て回りました。


12時前には港に戻りました。器材を車に積み替えて、宿まで送って貰いました。洗い場でダイビングスーツや器材を洗い、日なたで乾かします。船の出航までは間があるので、少しは乾くでしょう。部屋に戻って昼食にしました。泊港近くのコンビニで買った食糧がかなり残っていたので、ここで一掃セールです。

乾きかけた器材をスーツケースに押し込んで、ゆうパックで送ります。国内の旅行は宅急便が使えるので、とても便利です。20キロ、30キロの荷物でも数千円の費用で自宅まで送ることができます。さあ、身軽になって出発です。港では沖縄(地元座間味ではありませんが)の子供達が、沖縄の踊りを披露していました。


船は予定通り午後4時20分に出航して、那覇の泊港には午後5時過ぎに到着しました。ここからタクシーで今宵の宿、「南西観光ホテル」に向かいました。このホテルはゆいレール「牧志駅」の前にあり、国際通りに面していてとても便利なホテルです。荷物を置いて、国際通りに繰り出しました。

今回の旅行の打ち上げは島唄ライブの店で、と決めていました。国際通りには何軒もの島唄ライブの店がありますが、今回は「島唄ライブ鳩間島」にしました。ホテルから近くこじんまりした店で、7時に入店しましたがライブは8時からとのことでした。それまで沖縄料理と泡盛の宴です。



8時になると店主兼シンガーが登場して、いよいよライブが始まりました。お客には三板(サンバ)や太鼓が配られて、雰囲気は一気に盛り上がりました。


レパートリー1000曲を誇る歌い手は、「花」や「島唄」などの有名な歌ばかりでなく自分で作曲した歌も披露してくれました。隣の北海道から来たグループは沖縄には何回も来ているようで、私達以上に盛り上がっていました。おいしい料理とお酒を頂き、沖縄の歌に聞き入っているうちに沖縄の夜は更けていきました。


10月28日 火曜日

今日は沖縄から帰る日です。私達は羽田に、娘は関空に向かいますが、飛行機はそれぞれ午後1時過ぎに出発です。午前中の時間を利用して、近くのスーパーでお土産を買うことにしました。スーパーながら泡盛の品揃えが素晴らしく、娘はここで5本の泡盛を購入しました。


お土産を確保したので、次に前から家内が行きたがっていたやちむん通りに行くことにしました。国際通りから少し入ったところにこの通りはあり、道の両側には焼き物の店が軒を連ねます。

やちむんとは、沖縄の言葉で焼きもののこと。約330年前、琉球王府が各地に散らばっていた陶工を壺屋に集めたのが、壺屋焼の歴史のはじまりです。スージグヮー(路地)や石畳、石垣、赤瓦の屋敷、ウガンジュ(拝所)など、昔ながらの面影を残す通りに、技を受け継ぐ窯元、やちむん・シーサーの販売店、骨董店、飲食店が軒を連ねています。−「壺屋やちむん通り会のホームページ」から抜粋−


まだ午前10時前だったので閉まっている店もありましたが、窓越しに陳列してある陶器を見て回りました。開いている店に入り、家内は自分のお土産用に何点か購入していました。



1時間ほど歩いたので、通りにあった雑貨店兼喫茶店で休憩しました。とても洒落た造りのお店で、コーヒーだけでなくぜんざいも扱っていました。私は迷うことなくぜんざいです。沖縄でぜんざいと言えば、関東の氷あずきです。黒糖がかかった美味しいぜんざいでした。


今回やろうと思っていたことは全て達成したので、昼食を食べて帰るだけです。お昼は娘の希望で焼き肉です。八重山牛の看板が出ている焼き肉店で、八重山牛と豚を注文してビールで乾杯です。座間味という素晴らしいダイビングの場所を発見し、仕上げは八重山牛の焼き肉、これ以上の旅はないでしょう。




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