山梨一泊 桃狩りの旅



2014年7月25日〜7月26日 1泊2日

一泊二日のような短い旅を「日本一周シリーズ」に入れるかは、少し躊躇がありました。しかし、入れないと近県がほとんど対象外になってしまうので、とりあえずは入れることにしました。

7月25日 金曜日

家内は大の桃好きで、私の西瓜好きとは好対照です。桃と言えば福島県や山梨県がすぐに頭に浮かびますが、桃の時期は猛暑の時期と重なるのでなかなか出かける元気が出ませんでした。そのため、桃狩りはかねてからの懸案事項でした。

私は平成23年に小型船舶の操縦免許を取得しました。釣りの時に活用するつもりでしたが、ずっと運転する機会がないままでした。山中湖にはレンタルボートがあるのは知っていたので、ボートの運転練習を兼ねて山梨一泊の旅を計画したのでした。今月の23日が家内の誕生日だったので、誕生祝いを兼ねての旅行となりました。

「Fishing House なぎさ」は山中湖の西岸にあり、東急富士五湖道路の山中湖インターチェンジからすぐのところにあります。我が家から1時間余りでボート店に到着しました。山中湖は東京よりも標高がかなり高いのですが、車から出るとかなりの暑さ。ボートに乗る前に、巨峰味のソフトクリームを食べてクールダウンです。


昨日のうちに予約の電話をいれておいたので、受付はスムーズに済みました。4サイクル25馬力エンジンの3人乗りのボートです。救命胴衣を着こんで船に乗り込みました。このボートは湖でのブラックバス釣りに使われているものですが、今日は遊覧航行です。25馬力ですが、スピードはかなり出ました。湖の西岸から東岸に向かって走り、湖を大きく一周します。


湖は釣りを楽しむ人や水上スキーを楽しむ人などが大勢いました。当初2時間くらい乗るつもりでしたが、日差しが強くてステアリングを握る手や腕がジリジリと焼けてきました。半袖シャツで来たのが間違いだったようです。1時間ほどで桟橋に戻りました。

どこかで昼食をと考えながら国道138号を走っていると、「道の駅 富士吉田」の看板が目に飛び込んできました。道の駅ハンターの家内が見逃すはずがありません。国道を左折して道の駅に入りました。ここには物産店と食堂が併設されていて、食堂では名物吉田のうどんが食べられます。二人で盛りうどんを頂きました。


また、この道の駅に隣接して「ふじやまビール」がありました。地ビールと軽食を提供しています。うどんの昼食を済ませたばかりでしたが、地ビールにウィンナを逃すことはできません。早速入店して、ビールにウィンナ盛り合わせ、さらにスペアリブまで注文してしまいました。後でこのことを後悔するのですが、目の前のご馳走に飛びついてしまいました。


ウィンナソーセージ盛り合わせは、3種類の味が楽しめます。いい臭いに誘われて早速かじりつくと、閉じ込められていた肉汁が口の中一杯に広がりました。スペアリブもタレにじっくり漬け込んだ肉が骨の周りにタップリついていて、見た目にも食欲をそそられますがボリュームもしっかりありました。


道の駅でもらった一枚のチラシが気になっていました。本場山梨のワインを紹介しているチラシで、ワインセラーが近くにあるようでした。腹ごなしを兼ねて覗くことにしました。「赤富士ワインセラー」は道の駅から15分ほどのところにあります。山梨産のワインを厳選100銘柄置いてあるというのが、そこの売りになっています。そこで美味しいワインの見分け方を教わり、試飲もしました(もちろん家内が。)。

今宵の宿は甲州市にある積翠寺温泉です。あの武田信玄が産湯につかった温泉だそうです。満腹のお腹をさすりながら、宿へと向かいました。河口湖インターチェンジから中央自動車道に乗り、甲府昭和インターチェンジで下りました。国道から県道、県道から市道と標高を上げて行くにつれて、道はどんどん細くなり、最後は林道のような道になりました。そして、その道の終点に宿がありました。

積翠寺温泉には、要害温泉と古湯坊(こゆぼう)温泉の2つの湯があり、両温泉にはそれぞれ1軒ずつ旅館があります。今回は古湯坊の「坐忘庵(ざぼうあん)」に泊まります。市街地に隣接した高台にあるため、甲府盆地の夜景を眺めることができるそうです。

チェックインを済ませ、部屋に案内してもらいました。8畳くらいの和室とツインベッドの洋室がついた和洋室で、バストイレの他に小さなキッチンまでついていました。荷物を解き、早速温泉で一日の汗を洗い流しました。夕飯は6時からでした。家内は白ワインの聞き酒セット、私は地酒の聞き酒セットを注文しました。それぞれ4種類のワインと酒が運ばれてきて、聞き酒タイムが始まりました。


甲州ワインビーフは甲州ワインの絞った粕で育てられた牛ですが、これを目の前の卓上コンロで焼いて頂きます。ユバとワサビを添えて食べるようになっていました。ほのかにワインの香りが漂ってくるような、甘く柔らかな風味が口の中に広がります。


ここらへんまで食べてくるとさすがにお腹が一杯になってきました。昼の食べ過ぎが効いてきたのです。目の前には寄せ豆腐鍋が湯気を立てているのですが、箸がなかなか進みません。夫婦とも食べ物を残すことができない世代なのですが、ここでほとんどダウンです。


季節の野菜を寒天でまとめた料理は見た目にも美しいものでしたが、とうとう一口食べただけでした。最後のデザートは地元産のデラウェアと桃でした。山梨の桃は皮ごと食べるのが流儀とのことで、皮ごと頂きました。美味しかった。どうにか食べ終えて部屋に戻りましたが、腹も身のうちを実感しました。


豆腐の鍋で体が火照っていたので、展望テラスに出て涼むことにしました。テラスからはライトアップした赤松の木が左手に見え、遙か向こうには甲府盆地の夜景が見えました。この旅館は標高約750メートルくらいにあるので、夜には少し涼しくなってきたようでした。明日はいよいよ桃狩りです。


7月26日 土曜日

朝食は7時半でしたからゆっくり寝ていればいいのですが、普段5時過ぎには起きる生活をしているので、やはり5時頃に目覚めてしまいました。食事まで時間もあったので、宿の周りを二人で散歩することにしました。庭はとても手入れが行き届いていて、東京では枯れてしまったアジサイがここでは盛りのようでした。それにしても細い林道が唯一の通行路なのに、このように立派な旅館を建設したものだと感心してしまいます。


夕食の場所と同じ場所で朝食を頂きました。旬の鮎の炊き込みご飯の朝食でした。普段は一膳しか食べないのですが、今日は二膳も食べてしまいました。朝食を済ませてから荷物をまとめ、午前8時半に宿を出発しました。いよいよ桃狩りです。


桃狩りの場所は、笛吹市御坂町にある「御坂農園グレープハウス」です。一宮御坂インターチェンジからも近く、大型バスが止まれる駐車場もあります。ここで入園料を払い、マイクロバスに乗って桃園に向かいました。桃園はハウスから近く、5,6分で到着しました。そこは一面の桃畑で、どの木にも色づいた桃がたわわに実を着けていました。

係の人に上手な桃の採り方を教えてもらいました。桃は枝に食い込むように実を着けているので、ひねって回すような採り方では実を傷つけてしまいます。実をそっと持って枝に沿って手前に引くと、きれいに桃を採ることができます。自分の好みの桃を二つ採ることができます。慎重に選んで、二人で二つずつビニール袋に入れました。


マイクロバスでハウスに戻り、これからが本番です。ハウス内のテーブルに案内されると、テーブルには見事な桃が10個大皿の上に乗っていました。ナイフも脇に置いてあり、これで自分で剥いて食べるのです。こんなに大きな桃を二人で食べきれないと思っていましたが、食べ始めると止まりません。僅かの時間で10個を平らげてしまいました。さらに1個をもらって食べ、合計11個の桃を食べてしまいました。閉店時間は午後5時なのでそれまでいくら食べてもいいよ、と店の人が言っていましたが、お腹の中は桃で満タンです。

自分で採った2個はお土産にしてそれに食べ放題がついて、一人1200円。安いと思いませんか。密かに再訪を心に誓いました。


かくして人生初めての桃狩りは、満足の内に終了しました。昼食にほうとううどんという計画もありましたが、下を見るのもきつい私たちは一宮御坂インターチェンジから中央高速に乗って、一路自宅に向かうことにしました。かくして1泊2日桃狩りの旅は、大満足な旅行となったのでした。

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