九州の東半分を回る


2012年12月29日〜2013年1月3日 5泊6日

12月29日

朝4時45分、まだ真っ暗な自宅を出発しました。凍えそうな未明の空には、まだたくさんの星が瞬いていました。中央線は早朝にもかかわらず、結構な混み具合で空席はありません。車内には仕事納めの後の忘年会帰りと思われる酔客と、年末の旅行者が同居し昨日と今日が交錯しているようでした。

7時10分羽田発福岡行きJAL303便は、定刻通りに満員の乗客を乗せて飛び立ちました。9時過ぎに福岡空港に到着。地下鉄に乗り換えて博多に向かいました。今夜の宿泊先の「リッチモンドホテル博多駅前」に荷物を預けてから再び博多駅に戻り、博多から鹿児島本線で宗像市に向かいました。

宗像市には家内と私の大学時代からの友人が住んでいて、今回の旅行に合わせて訪問することにしていました。互いに所帯を持つと会うのもなかなか大変です。数年ぶりの邂逅になりました。赤間の駅にはご主人が迎えに来てくれていて、車でご自宅まで連れて行ってくれました。

久し振りの再会を喜び、お茶を頂きながら少し休憩を取ってから、一緒に昼食に行くことになりました。昼食は宗像市の隣の直方市にある「梓屋」で、この日のために予約してくれていました。

レストランの入口 会席の雰囲気でフランス料理を頂きます。

このレストランは箸で食べられるフランス料理ということで有名らしいのですが、店構えからは純日本的な割烹料亭という感じです。和室に通されるとすでに食前酒などが用意されていて、懐石料理が始まる雰囲気でした。旅行は出だしから盛り上がりました。

お箸で頂くフランス料理 デザートもあります。

料亭風のこの店は、ご主人がフランス料理店とするために5年の歳月をかけて作ったもので、随所にこだわりが生きていて、和風の趣とフランス料理の香りが混在しています。地元の冠婚葬祭には欠かせない店となっています。

玄関風景 かしまし娘。古いかな!?

食事を済ませると、これから知り合いの窯元に案内して頂けることになりました。友人の親戚筋にあたる方が窯元をしているとのことでした。この地域は上野焼き(あがのやき)と呼ばれる焼き物をしていて、いくつかの窯元が点在していました。

玄関から中にはいると広い座敷の部屋があり、隣の部屋には沢山の作品が展示されていました。座敷には大きな座卓が置かれ、その上に花を盛りつけた籠が置いてありました。何か正月用の飾りでしょうか。

元彦窯の入口 座卓の上には花飾り。

なんと籠の中にはいれたての抹茶と柚菓子が入っていました。庭から切ってきたと思われる季節の花をあしらい、中には香り立つ抹茶と手作りの甘味。何と洒落た演出ではありませんか。家内共々大感激です。窓の外の冬枯れの景色を楽しみながら抹茶と柚菓子を堪能しました。

花篭の中には抹茶セットがありました。 お世話になった宮崎ご夫妻です。

この「元彦窯」では制作と販売、喫茶をご夫婦でしています。青緑の上薬 が特色のようで、落ち着いた風合いと重厚さが魅力で、さらには実用性にも優れています。ご夫婦から焼き物の素晴らしさと難しさを聞くことができ、至福の一時を過ごすことができました。

<注>上野焼のルーツを辿ると豊臣秀吉の時代にまで遡ります。秀吉に招致された朝鮮の陶工と豊前藩主細川忠興の出合いが最初の一歩とされています。江戸時代には遠州七窯の一つに選ばれ、当時の茶人の間で大いにもてはやされたようです。
上野焼の特徴は他の陶器と比べると生地が薄く、軽量なのだそうで、青緑釉、鉄釉、白褐釉、黄褐釉など様々な釉薬を使うようです。

上野焼の作品の数々です。 かつて使っていた窯を展示しています。

友人の家に戻り、心づくしの夕食を頂きました。特に博多雑煮は初めての体験で、九州独特の丸餅の入った雑煮を堪能しました。四方山話はいつ終わることもなく続きましたが、夜も更けてきたので、再会を約して博多に戻りました。旅の初日は優雅かつ豪華に飾ることができました。

12月30日

朝9時、博多の駅前でレンタカーを借りて大分県の湯布院温泉に向けて出発です。九州自動車道から大分自動車道に入り、ひたすら東に走ります。湯布院温泉は湯布院インターチェンジで下りればすぐですが、時間があったので手前の玖珠インターチェンジで下り、一般道を走ることにしました。

国道210号は大分自動車道と並行に走っています。玖珠の道の駅に立ち寄り、地元の名産品を見学しました。自動車での旅行の楽しみは、道の駅での地元名物との出合いです。家内はここで竹製のぐい飲みを買いました。
玖珠の道の駅に寄りました。 桃太郎はここの出身だったようです?

もうすぐ由布院というところに由布院の道の駅がありました。ここにも立ち寄り、丁度昼時だったので名物「だんご汁」を頂きました。熊本の方にもだんご汁はあるようですが、中に入っているものが違うらしく、熊本のはだんごが入っていて、由布院のものはひもかわうどんを太くしたようなうどんがはいっています。心身ともに暖まれば、湯布院温泉はもうそこです。

名物のだんご汁。暖まりました。 湯布院温泉の中心街です。

今夜の宿は湯布院温泉の中心地から少し離れたところにある「湯布の宿きふう」です。中心地にある旅館はどこも満室だったので少し離れた所にしたのですが、これが功を奏しました。中心地の喧噪を離れ、のんびりとした雰囲気を味わうことができたのです。取りあえず旅館に荷物を置いて、中心街まで歩いていくことにしました。

今夜お世話になる旅館「きふう」の前で。 湯布院温泉の繁華街です。

宿からゆっくり歩いて15分ほどで、「湯の坪街道」と呼ばれる湯布院温泉の中心街に出ます。道の両側には沢山の店が軒を連ねていて、大勢の観光客で賑わっていました。観光客をよく見ると、彼らのかなりの割合が韓国人で、団体や個人旅行でやってきているようでした。かつて農協観光と呼ばれ、日本人が大挙してハワイやパリなどに出かけ、現地でひんしゅくを買っていたことを思いだしてしまいました。

観光客が大勢いました。韓国語や中国語が飛び交っていました。 和菓子店「花より」で、生ようかんと団子を買いました。

街の外れ近くに金鱗湖という小さな湖がありました。周りには瀟洒な旅館やホテルが建っていて、池の周りには大勢の観光客が詰めかけていました。水は浅くて泥が堆積してましたが、何種類かの魚が泳いでいるのが見えました。

金鱗湖です。 水深はあまりありません。外来魚がたくさん泳いでいました。

この旅館は二つの温泉を持っていて、一つは露天風呂にもう一つは館内にあります。それぞれ泉質は少し違っていて、異なる温泉を楽しむことができます。露天風呂は交代制の貸切風呂で、家族でゆったり入ることができます。由布岳を見ながら温泉を堪能してから夕飯を頂きました。明日は九重高原を回ります。

12月31日

大晦日の湯布院温泉は朝から雪が舞っていました。今日は久住高原を一日ドライブする予定でしたが、レンタカーはタイヤチェーンを積んでいるもののノーマルタイヤなので無理はできません。どうしようかと悩んでいましたが、家内がどうしても九重の大吊り橋を見たいというので行くことにしました。

レンタカーで九重高原に向かいます。 道にはうっすら雪が積もっています。

県道216号「九州横断道路」はうっすら雪が積もっていましたが、県道11号「やまなみハイウェイ」に入ると完全な雪道。チェーンを着けようかどうか迷いながらも、安全運転に徹して進みました。やまなみハイウェイを右折して吊り橋への道に入ると、やがて「九重夢大吊橋」が見えてきました。

完全な雪道です。安全運転第一。 大吊橋水にやってきました。

入場料500円を支払い、橋を渡り始めます。しかし、寒い。もの凄く寒い。川沿いに寒風が吹きすさび、雪は遠慮なく吹き付けてきます。行き交う人は誰も無口で、コートの襟をしっかり合わせて黙々と通り過ぎていきました。足の下、遙か下には玖珠川が流れています。

この橋は水面からの高さが173メートル、延長が390メートルあって、歩行者専用橋としては日本一の高さと長さだそうです。2006年10月に開通以来、年間100万人以上の観光客が訪れているとのことですが、冬はさすがに少ないようです。

橋の床はグレーチングなので、下が透けて見えます。 遙か下には川が流れているのが見えました。

この渓谷には日本の滝百選に選ばれた「震動の滝」を始めいくつかの滝がありますが、これらが凍り付いた写真が観光パンフレットに載っていました。今より更に寒くなるなんて想像もつきません。九州に来て、こんなに寒い経験をするとは思いませんでした。

いくつもの滝が見えました。自分で作った朝食 橋の高さを色々なものと比較しています。

九重高原での吊り橋見物が今日の最大の目的だったので、寒いながらも満足できたので昼食を取ることにしました。しかし、食べるところは意外に少なく、おまけに大晦日で休業している店もありました。何軒か回って、ようやく開いている店を見つけました。
この店には暖炉があって、冷え切った体を温めることができました。熱々のスープとピザで、ようやく人心地つけました。食後、近くのクラフトショップに寄りました。ガイドブックに乗っていた店で、是非寄りたいと思っていた店です。ここで携帯電話のケースを作ってもらうことにして、出来上がったら自宅まで送るようにお願いしました。家内は革製のブローチを購入しました。

暖炉でほっと一息。ロッキングチェアーでくつろぎました。 これだけ食べて一人850円でした。

雪は止む様子がないので、これ以上前進することをあきらめて、湯布院温泉に戻ることにしました。しかし、夕食までにはまだ時間がたっぷりあります。九州横断道路、県道216号を戻りながら、由布院を通り過ぎ、由布岳を大きく迂回して、別府・鶴見岳ロープウェイに行くことにしました。

由布院では雪のなかった道が、由布岳にさしかかるとかなりの積雪がありました。注意して運転を続け、何とかロープウェイまで辿り着きましたが、雪がかなり強くなってきました。これでは頂上についても展望は望めません。麓の売店でお土産を買っただけで、すぐに撤退となりました。

今日の夕飯は待望の豊後牛の焼き肉です。テーブル一杯のご馳走に囲まれて、大晦日の夜を楽しみました。

雪が降り止まぬロープウェー駅前です。 豊後牛の美味しかったこと。

平成25年1月1日 元旦

前日いくら遅くても決まった時間には目が覚めてしまうのは、サラリーマンのサガでしょうか、それとも歳のせいでしょうか。朝5時半、いつもの起床時間です。折角目が覚めたので、近くの神社に初詣にいきました。宿から歩いて2,3分のところに宇奈岐日女神社(ウナギヒメジンジャ)があります。家内と二人で参詣し、今年一年の無病息災を祈願しました。

<注>宇奈岐日女神社は、かつて湖であった由布院を盆地に変えた女神である宇奈岐日女に由来します。「うなぎ」は高貴な巫女がうなじに飾った勾玉の飾り物の「うなぐ」が転化して、後に鰻と混同して定着したもののようです。

初詣に行きました。宿からは数分の所です。 宇奈岐日女神社の営業品目です。

今日は宮崎に向かいます。当初は高千穂経由で行く予定でしたが、途中の山越えは積雪が予想されたので、別府経由で直接行くことにしました。お世話になった宿のご主人と女将さんに挨拶して、車に乗り込みました。宿が見える由布岳の頂上は雪雲に覆われていました。

宿のご主人、女将さんと一緒に写真を撮りました。お世話になりました。ご主人は柔道7段です。 由布岳の勇姿です。

由布院インターチェンジから大分自動車道に入り、一気に別府を目指します。車の数は意外に少なく、車は快適に走ります。途中、別府の海が見えるサービスエリアに寄って、トイレ休憩を取りました。内陸部とは異なり、沿岸地域は春を思わせるのどかな風景が広がっていました。

サービスエリアから別府の海を望みました。 別府温泉が一望できます。水の少ないバスキンリバー

大分自動車道は佐伯市までしかできていないので、ここで高速道路を下りて、ここからは国道10号で宮崎を目指します。途中、延岡市の道の駅「北川はゆま」に寄りましたが、元旦のためか観光物産館はお休みでした。

道の駅「北川はゆま」 元旦で休業です。

日向市に入る頃にはお昼近くなってきました。どこかで昼食をと思って走りながら探したのですが、元旦で休業中の店ばかりでなかなか開いている店がありません。やっと見つけた食堂で、家内はカキフライ定食と私はトンカツ定食を注文しました。これが写真でもおわかりのようにものすごいボリュームで、さすが日向(特に根拠はないのですが)と感心しました。

日向市を過ぎてさらに南下していくと、道は国道10号から一ツ葉有料道路へと導かれます。フェニックスの並木を進むうちに、遠くに宮崎シーガイヤが見えてきました。今日はシーガイヤの中にある高層ホテル、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに泊まります。

日向のランチです。 今夜の宿「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」。

お金の話で恐縮ですが、今日の宿泊は朝食がついて1泊約25000円です。ところがチェックインの際に「今日はスィートルームが空いております。もう10500円追加して頂ければ、そちらにご案内できますが? ちなみにスィートは通常1泊200,000円でございます。」という、貧乏人に一時の夢を見させるような甘い申し出がありました。

3万5千円で20万円のスィート、迷いました。旅の勢いでそちらにしてもいいかと返事をする寸前に、「1万円あればこのホテルで夕食が食べられる。」との思いが突き上げてきて、「このままで結構です。」と答えました。今もこの判断が正しかったか悩んでいますが。

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートは、全室がオーシャンビューです。スタンダードルームでも50uあり、窓からは日向灘が一望できます。眼下にはトム・ワトソン設計のゴルフ場があり、海岸にはボートハーバーもあります。九州一の豪華リゾートかもしれません。

全室オーシャンビューで、窓からは日向灘が一望できます。 トム・ワトソン設計のゴルフ場や遠くにはヨットハーバーが見えます。

家内共々このような豪華なホテルに泊まるのは初めてで、すっかりはしゃいでしまいました。敷地内には何カ所ものレストランがあって、洋食から和食、中華まですべて揃っています。夕食の予約を済ませてから、二人で近くを散歩することにしました。普段、チェックイン後に散歩するなんてことはほとんどありませんが、ここはそういう気持ちにさせてくれました。

くつろぐ二人です。 豪華ホテルです。

敷地内には温泉施設「松泉宮」があって、別料金で利用できます。またプールや公園などもあり、夏には大勢の人で賑わうのでしょう。動物園、テニスコートなどもあって、これらの沢山の施設が日向灘沿いに約7キロメートルに亘って散在しています。見て回るだけでまる一日かかりそうです。

敷地内の温泉施設「松泉宮」です。 プールというより修景的な池です。

ホテル内には、タツヤカワゴエ・ミヤザキを始め、20カ所くらいの飲食施設があります。高級料理からカラオケまで、費用に応じて楽しむことができます。費用に応じられない私達は、これらの中から最もリーゾナブルなインターナショナルダイニング「パインテラス」のディナービュッフェを予約しました。普段なら4千円前後ですが、お正月特別価格になっていました。

宮崎名物のバイキング。食べ過ぎました。 デザート。日向夏のゼリーもありました。

今回の旅行ではできるだけ多くの九州の名物を味わいたいと思っていましたが、場所や時間の制約があってそうそう何でも食べられ訳ではありません。このディナービュッフェでは、宮崎牛を筆頭に、じどっこ、冷や汁、チキン南蛮などなど、宮崎の名物を一度に味わうことができました。仕上げには年甲斐もなくソフトクリームを頂き、旅の喜びを満喫しました。

おいしかったソフトクリーム 宮崎市の繁華街の夜景です。

1月2日 水曜日

朝食は4つの会場を選んで食べることができます。和洋食すべてが揃っていて、色々な雰囲気の中で楽しめるようになっていました。一番人気は42階のレストランで頂く朝食バイキングです。一番展望の良いレストランなので、早めに行かないと満席になってしまいます。7時の開店前には沢山の人が集まってきました。ここで日の出を見ながら(九州は西なので日の出は関東より遅い。)、美味しい朝食を頂きました。

高層階での朝食。すばらしい眺めと美味しい朝食でした。 1月2日の夜明けです。

チェックアウトを済ませて、名残惜しいホテルをあとにしました。今日は一日宮崎観光です。まず始めは、ホテルからさほど離れていない宮崎市の青島にある青島神社です。周囲1.5キロの島全体が境内になっています。島へは歩いて橋を渡ります。正月の初詣客と思われる人々が大勢いました。ここは日向七福神の一つで、山幸海幸神話の神々が祀られていて縁結びの神社として有名だそうです。

青島へ渡る橋。参詣客が大勢でした。 参拝者でごった返す境内。お守りを買いました。

無病息災、家内安全を祈願して島から帰る途中の海岸線には、海岸が海の浸食で洗濯板のようになった所がありました。もっと南にはこれが連続して続き、「鬼の洗濯岩」と呼ばれる場所もあります。

岩と珊瑚が形成した海岸線です。 まさに奇岩です。

国道220号を日南市を目指して走っていると、途中に道の駅「フェニックス」があります。宮崎の名勝堀切峠にある道の駅で、国道の反対側には展望台もあります。ここでトイレ休憩をして、マンゴーソフトクリームを賞味しました。もうすぐ日南市です。

フェニックスの街路樹が続きます。 道の駅では春のようでした。

私が宮崎県で一番行きたかった場所は、サンメッセ日南でした。サンメッセ日南は日南市にあるテーマパークで、イースター島の人々から特別許可をもらって作られたモアイ像があります。イースター島の方向を見て立つこれらの像を是非視たいと思っていました。

いよいよモアイ像と対面です。 7体のモアイ像が出迎えてくれました。

モアイ像の高さは約4メートルで、重さは20トン近くあります。1960年のチリ大地震で倒壊したモアイ像の修復事業に貢献した日本に対して、復刻版作成の許可が与えられ、その適地としてここが選ばれたとのことです。1996年2月頃作られました。7体にはそれぞれ役割というか得意分野があり、恋愛、金運、健康など万国共通の人々の願いをかなえてくれるそうです。

モアイ像に願い事? 金運か健康運か?

斜面を登ってからモアイ像の広場を見下ろしました。 春のような海が広がります。

モアイ像が立っている場所から上へ上へと公園が広がっています。散策路を歩いていると「灘江」と呼ばれる入り江が眼下に見えてきました。鬼の洗濯板と同じ、波状岩が織りなす風景です。

「鬼の洗濯岩」です。 解説板

ここのテーマパークのテーマは「世界平和」のようで、これに関する建物や造形が斜面のあちらこちらに展示されていました。日だまりの斜面を登りながらこれらの展示物を見ていくうちに、汗が噴き出してきました。由布院での雪が嘘のようです。

「モアイと海を見るヴォアイアン」という作品です。 並んで記念撮影

頂上までどうにか登ることができました。ここまでは電動カート(有料)でも来られますが、歩いてくると感激も増します。出発地まで戻り、売店でモアイ像をかたどったお銚子セットを買いました。

世界中の著名人の平和へのメッセージが展示されていました。 元宮崎県知事の東国原氏の像が置かれていました。

今夜は宮崎市内に泊まります。ホテルへの途中で、道の駅に展示されていた陶器の窯元に寄ることにしました。「ビョーン窯」という窯元で、ビョーンという人がやっているらしいのですが、事前に連絡しようと電話しても応答がないので直接行ってみることにしました。

ビョーン窯は住宅街の中にありました。一軒の家を改造したようでしたが、呼びかけても応答がありません。移転したか廃業したのか分かりません。仕方ないので市内へと戻ることにしました。

ビョーン窯を訪ねました。 宮崎市内に戻る道。

今回最後の宿泊先であるグリーンリッチホテル宮崎にチェックインしました。大淀川左岸に立つシティホテルで、宮崎物産館や県庁に近く、宮崎の繁華街にも歩いていくことができます。荷物を置いてから宮崎県庁に行くことにしました。ホテルから県庁までは僅かに2ブロック歩くだけです。県庁の守衛さん達は観光客慣れしているのか、とても親切でした。

宮崎県庁の正門前です。 県庁玄関前にて。

旅の締めくくりは宮崎の居酒屋で、と前々から決めていました。下見を兼ねて宮崎の中心街を歩くことにしました。正月で休んでいる店もありましたが、営業している店も多く、デパートやスーパーマーケットは大勢のお客で賑わっていました。

若草通りの入口です。 一番街の入口です。

橘通り、岩草通り、一番街などをぶらぶらと歩いているうちに、ガイドブックにも載っていた居酒屋「もも鐵」を見つけました。とり料理を中心に宮崎の美味しいものを各種取りそろえています。

「とり鐵」です。 この店の店長さんです。

まずは「じどっこ」から頂きました。地鶏を鉄板焼きしたもので、歯ごたえのある地鶏を味わうことができます。次は「宮崎牛」。口蹄疫騒ぎで壊滅的被害を受けた宮崎牛ですが、徐々に回復してきているようです。炭火で美味しく頂きました。

「じどっこ」です。美味しかった! ご存知「宮崎牛」

手羽先餃子は、手羽先の肉の間に餃子の具が入っています。餃子を焼くように手羽先を焼き、熱々で頂きます。鳥肉と餃子のコラボレーションは、まさにクセになりそうな味でした。仕上げに、私は冷や汁、家内はとり茶漬けを注文しました。

手羽先餃子です。絶品! 冷や汁です。

もちろん宮崎名物はこれらだけにとどまりません。まだまだ沢山ありますが、私達の胃袋には限界があります。また次回のお楽しみに取っておかなくては。それでも予定していた名物は、一つを除いてすべて味わうことができました。満腹のお腹を抱えて宿に帰りました。

とり茶漬け とり鐵のメニューです。

1月3日 木曜日

今回の旅行で予定していたもので食べていないもの、それは「鰻」です。宮崎は鰻でも有名で、沢山の鰻店があります。私達は元旦の夜に鰻を食べることにしていたのですが、どの鰻店に電話しても通じないか休業でした。最後のチャンスとばかりに目当ての店に朝電話してみると、今日は営業しているとの返事がありました。少し遠いのですが、是非もなく行くことにしました。

鰻店「鰻楽」の入口です。 玄関前で。

店構えがとても立派でしたが、中に入っても豪勢な作りで感心しました。早速鰻重を注文しました。まもなく出来たての鰻重が運ばれてきました。鰻のいい匂いが鼻腔をくすぐります。一口食べると鰻の柔らかさとうま味が口にの中に広がりました。ご飯も美味しい米を使っているようで、鰻のに味を引き立てていました。一人前の鰻はあっという間に胃袋に消えていってしまいました。

「鰻楽」の店内です。 鰻重の「上」です。

5泊6日の旅は、雪で多少のルート変更はありましたが、ほぼ当初予定していた通りに進めることができました。二人の日本一周は、手応えのある第一歩を飾ることができ、福岡の友人夫妻や親切な旅館の方々に深く感謝いたします。次の旅が今回以上に充実したものとなることを願っています。

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